場面はかわり、王都ファロイスはケルツェル城に。
従者コンビが好きな人、お待たせしました。
シアと一緒に、ヴァニアスの情勢を学びましょう。
240p「私たちみんなのお母様みたいな方」は1-1の誰かさんの台詞と対応しています。
ラインが歯に衣着せぬ物言いをする、朴訥としていながら嘘は言わない、というのはここで決定づけています。
セルゲイが騎士団長らしく入城するのが、あんまりなれない感じです。
風格がある描写をしてあげられたらいいのですが、視点がグレイやミラーだったりするので、相手もくそぢぢいのまま接してきますから、あんまむり。かっこよくしてくれないんだもん。
242pで、ミラーが手紙をたたきつける下りはちょっと気の利いた感じがします。
ここから、前半に出てきた謎の答えがドコドコ出てきます。
そう、国の現状――魔物がいたり〈神隠し〉があったりが、グレイには知らされていなかったことも。
ラインがことごとく思ったことをそのまま言うのもリアルな感じです。
実際にやると本当に誰かに睨まれるやつです。
ざざーっと今後のルートが示されるのを、ミラーが赤いノートに速記します。
ツイッターにも投稿しましたが、『王国騎士のブックカバー(黒獅子物語第三巻特装版)』を本物のミラーのノートにするには、無印の文庫ノートが最適です。たったの140円。ミラーとおそろい、ふっふー。
セルゲイの言う「利発ないい娘」のくだりは、いわずもがな、ダブルミーニングです。
ドーガスという男の身元もなんとなく明かされたりして。
どうして上り詰めずに騎士をやめてしまったのかは、あとあとわかるかもしれません。
チェッカーボードケーキは作るのが大変なのですが、いつかちゃんと作りたいものです。
アルバトロス親子がとんとこ話を転がしてはミラーに修正されるのはおきまりで、可愛がられている証拠なんですけれども、女の子としてはイライラしちゃう可愛がられかただと思います。
〈駄作〉と〈三本の薔薇〉ががっちりかみ合うものの、〈薔薇研究〉や〈薔薇の騎士〉についてはあんまりわからない感じ。
だってこの1-3-1が一巻前半のフィナーレで後半へのアウフタクトなんですもの。
そして、セルゲイは部下を引き連れてグラスリンデンに発つのでした。
1-3-1、おわり。
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