219pから、事態が急転。こんな夜になんじゃらほい。
いきり立つグレイにでこぴんしちゃうミルちゃんかわいいな。
シグの皮肉で商人の見た目がなんとなく察せるのはグッドです。
ここらへんでグレイがちょっと血の気が多いのは、多分正義の心が燃えているからです。タコを捌いたり、双子の件もあったしで、気が立ってるのよね。
で、マントだけじゃ引き留めておけないから、腕をぎゅっとね。
ミルちゃんに腕を抱きしめられたら、そりゃあ、当たっちゃうわよ。
グレイも黙るしかたまるわ。ははは。
二人してバラバラに問い詰めたり、シグが説明してくれる調子が、なんというか音声的にもリアルで気に入ってます。こういうところはいつもこだわりポイント。でも222pで助詞間違ってるので減点。
ドーガスが武器を持ってきてくれたので、武器の紹介だぜ、ベイベー。
時代考証上、拳銃も存在する世界です。でもまだフリントロック式なのは、魔法・魔術の発達による科学技術研究の遅れを考慮・シミュレートしているからです。
この世界から魔法が消えるとき、科学は著しく発達していくことでしょう。
ドーガスが単身、危険を排除しようとするのは、至極全うであるとの判断でゴーしました。ゴー。用心棒ですからね。しかも彼はグレイのことを……。巻末まで読んだ方ならごぞんじですね。
そんなこんなで黒髪の男二人が魔獣対策に行っちまうのですが……。
ところで、今ミルとシグがいる場所がどこだか、みなさんちゃんと想像できましたか?
船尾楼の真上に操舵輪があって、船尾楼の中にルヴァがいて。
第一デッキにある扉から船尾楼の中へは入れないので、窓から入るしかないんです、っていう。ちゃんと絵で見えていてくれていたらいいんですけど、祈るほかありません。
ロープの結び方なんですけど、舞台人なら絶対に手早くがっちり結ぶ方法を知っていて、船乗りならもっともっと知っている、と歌の先生に教わったのです。どうやってもほどけないのに、たったワンテイクでぱらりとほどける。そういうものです。山登りの手ほどきとかにも書いてあるはず。ダンゴの結び目じゃないってことをお伝えしたかった、それだけです。調べると幸せに……なれるかしら……。
ミルちゃんが、夜の海を下にして船体をくだっていくのは、とっても勇気があります。
船って結構高いし、波にさらわれたら最後、夜ですから見つけてもらえないんですよ。
書いた私が緊張しました。
運良く窓が開いていて、そこから入れてほっと一息。ルヴァも無事みたい。
薬で眠たいのって、本当にあらがえないのでつらいもんです。
チャフで目を焼かれるとしばらく使えないのは知っていますが、相手は錯乱しているのでご愛敬……でもいいですかね。
それにしても、火力のないあっけない幕切れ。船上は火気厳禁よ。料理以外はね。
〈三本の薔薇〉の話がここで飛び出します。〈駄作〉もね。
まだここでは、きな臭いね~、で大丈夫です。
エフゲニーってどんな人間か、まだわからないものね。
「お前の命は幾らだ? 自分の命を買い戻せ」
は、旧版から引き継いだ数少ない台詞です。
ここで、グレイの鋭さを描きたいがために、ミルちゃんの視点を採用したといえます。
すんげえ怒ってるんですけど、その本人目線で書いたところで、どうも恐ろしくはないんです。かっこよくもないし。彼が傍目には、しかも意識しちゃう少女の目にはどう映っているのか、1-2-7では浮き彫りにできたんじゃないでしょうか。
「あんた以外と独裁の才能――」
のあとの、人差し指むゅ、萌えポイントです。偶発的な接触に二人とも真っ赤です。声も裏返ります。試験に出ます。
しかもなんやかんや言ってる時間、触れ続けてたんだよね?
グレイがセルゲイ並みにすけべだったら部屋戻ってゆびペロペロ案件ですよ。
そんなことをする男じゃないですけど、でも、ずっとずっと人差し指だけ特別扱いしそう。あったかかったな、って。
ミルもハンモックの上で反芻しては、「あ、あんなぼんぼんなんて……!」って悔しいけど気になるを繰り返すんでしょうね。
っはぁーん! なんだよ!
いちゃついてんじゃねーよ!
1-2-7,おわり!
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