Blackyという言葉には、黒っぽいという以外にも怒り心頭みたいなニュアンスもあるのです。
それから、イギリスにはエドワード黒太子という黒鉄の鎧で戦った王子もいました。
そんなこんなで、獅子がごとくたてがみをたなびかせ、勇猛果敢なる黒き国王、黒獅子という言葉ができました。
かっちょいいじゃろ?
英語での掛詞は今後も出てきますので、どんな意味なのかしらと辞書を引いてみるのもまた一興ですよ。
ということで、1-1-4です。ここらへんは書きやすかった。
ミルちゃんという自分と正反対の異物を目前にしたグレイの反応をつぶさに観察して書いてあげるだけの楽しいお仕事でした。
ちゅことで、ミルちゃんのテーマ
この曲もちゃんとアコギで録りなおしたいです。
お気に入りの一曲の一つです。
サビの裏で大きく流れている裏メロディ(オブリガードといいます)は、実はグレイのテーマだったりします。ひえっへへへ。萌えて(2回目)。
ゆうてこの若獅子グレイちゃん、等身大の女の子なんてほとんど初めてですから、ミルちゃんのコケティッシュさとお誘いに戸惑うのも当たり前です。意識しちゃって。
でもね、美少女って生き物はずるくって、何がずるいって、自分がどうしたら魅力的に見えるのか、ほとんど無意識に理解しつつしていないんですよ。だから自然に可愛い仕草とかしちゃうの。くるんと巻いて気まぐれにはねている髪の毛の毛先まで可愛いんだよ!くっ!
作っている仕草については物語が進めばたくさん出てくるからよいとして。
グレイの演技――ハイバリトンの上澄みを取り出したり、話についていけないで困って見せたり、自信や考えの芯のないさまは、ここでだいたい見納めです。だいたい。
〈傀儡の少年王〉はこのとき、半分はグレイそのものだったのです。
ひとりぼっちである自覚と自己憐憫と、先の見えない地道な戦い。
明るい未来なんて見えない状況です。
心の中で怒りを燃やす反面、それを燻らせている己への苛立ちと嫌悪があったり。
清廉潔白な男なので、そういうことを並べ立てて口を汚すような真似はしませんけれどもね。
荷物が重たくなるの、あるある。
革鞄というだけでも重たいのに、って私なら思うんですけども。
旅慣れぬ人のスーツケースってとっても大きくて、しかも中には使わないものばっかり入っていたりします。
グレイもその例にもれなかったんじゃないでしょうか。
でもまあ、入れる物すらよくわかっていなくて、あとで買い足していそうです。
手ぬぐいみたいな清潔な布があれば、あとあと足に豆ができたとか、出血したとか、そういうときに役立つんですけどね。なんていうか、お袋の知恵、庶民のコツみたいなものはまだまだ。ぼんぼんってことです。
そして初めての冒険は、自分の城の地下だったのです。
この曲は最初期に手癖で弾きながら作ったのですが、お気に入りです。
なんかキリがいいからここまでにしよう。1-1-4、後半へ続く。
0 件のコメント:
コメントを投稿