2020年5月7日木曜日

ままになること、ならないこと

こんにちは、ここあです。

新型コロナウイルスの最前線で戦う皆様に感謝と敬意を払い、粛々と引きこもっています。
おかげさまで、そういう意味では元気です。

でも、気持ちの持って行き方については別で。
三つの密で出来ているイベントが軒並み中止になったことで、〆切ロスに見舞われています。
ままならぬ状況に、当初はギリギリスケジュール、「やった、〆切伸びたじゃん!」と余裕の表情を見せていたわけですが、発表する場やめどが立たなくなった結果、これまで推し進めてきた「現場主義」みたいなものにかえって負けてしまったのです。

私が書いている本は、分厚くて、物語の重さを手のひらに感じられて、風格があって、風味も豊かで噛み応えのある、「本好きが本屋さんで探しているけど見つけられない本」なので、物理媒体であるところの「本」でないと、魅力が最大限に発揮できないわけです。

Webでの一部無料公開も考えましたが、上記の「本」ならではの魅力を損なう戦略になるため、やめました。

「本を手に取る」という体験、あなたの人生における出会い、ドラマ、そういう中に私の本を迎え入れてもらいたいものですから。

現代は物流の世、新刊が出た折には、どうか通販でお迎えくださいね。

いやや、その前に本を書く、書き進める気持ちの話なんですけど。

わたしの大好きなコンテンツ――サッカー、舞台芸術、あらゆる人間の表現はナマのもので、それすなわちウイルス媒介の可能性も高いものです。

前途ある選手、俳優、引退した先生、海の向こうの仲間たち。

今ごろ、エンターテイナーたちは何をしているのかしら。

そうやってふと、考えてみると、コロナ収束後の世界のことを見据えてもいいのかな、とも思えてきました。

選手や俳優は身体を整え、先生は久しぶりに自分の練習をし、プレイヤーたちはなんとなく楽器を触ってみたり、今じゃなくて、先をみているのかもしれません。

今まさに、閉塞感にやられていた自分が間抜けに思えてきます。

実際に手渡しすることはかなわなくても、その手に物語をお届けできるのが、作家のすごいところです。

このすごいところは、ままになるんだから、やってやろうかしら。

と、いうところで、進捗とかわくわくの種を箇条書きにして、今日は終わりたいと思います。

【今、手をつけてること】

・黒獅子物語5巻(5-1-6、149pまで。これで第一章まだ終わってないのよ。残り28話書く、500p越えると思います。ので、2500円とっといてください。6月のイベントまでには出したい)

・みっつのものがたり(どこにも未発表の、こどもライン視点のオムニバス。自家製本文庫、完全自分用。要ります?)

・黒獅子物語キャラデザ本2(第二部準拠のデザインをフルカラーで。色んなお洋服をデザイン中。5巻とセット販売できるか、できなそう。希望売価1000円)

・MADO-KA(まんまるイラストだけをあつめた正方形のイラスト集。ほとんど自分用。希望売価1000円)

・ちょこ報DX(既刊カタログ。あらすじ紹介+本文試し読み、8pペラ本、自家製本、欲しい人にあげる用。PDFブックにして無料配布しようかな。)

・クリア名刺(いつものやつ。今度は横)

こう書いてみると進んでるようですが、その実まったく進んでいないので、たまに様子を見て尻を叩いてもらえると嬉しいです。

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