2017年4月21日金曜日

新刊『フォルトゥーネ』の装丁紹介!

原稿の有無にかかわらず、お元気ですか。ここあです。
引っ越してきて初めて見た、真っ赤なランドセルの上に舞うさくらの花びらに感動してから一年。
それ、今年は見れなかったんですよ。締め切りに追われて。
悔やんでも悔やみきれないですわ……。

そんなわたくしですが、脱稿しました!
沢ガニがごとく、身じろぎできずにいたあの皮のなかの生活とはおさらば。今はゆうゆうと両手足をのばしてそこらへんで伸び切っております。知的生命体的にどうなの。

最近の告知ツイートで地味に反響をいただいたのが、こちら。

作家内でリツイートしていただき大変ありがたかったのです。
でも、作家じゃないと文字だけじゃよくわかんないしょ?
一目でわかるように、写真を交えてお届けします。
さ、これであなたも新刊がほしくなーる、ほしくなーる、ほしくなーる……。

1.文庫・フルカラーカバー・帯付き
 前作『純白の抒情詩』から引き続き、本体とカバー別、帯つきでのご提供です。
 帯のセリフ。表は魔法少年セシルのもの、裏はパーシィのものですね。

←製品版。382p。先行版。60p→

表4。提出見本誌では帯の上にシールが貼られちゃう。残念。
 2.怒涛の382p読み切り

 「どういうこっちゃね。そんなにすごくないんちゃう?」のお言葉にわたしの人差し指がメトロノームになる!
 ほら、これを御覧あそばせ!
『君主論』と『茨文字の魔法』はそれぞれ400p超えてます。
分厚っ!
 みっちりと物語世界に浸っていただける分(文章)量になっていると思います。
 本当は200pにおさえたかったんですけど、完結したからいいよね! でも大赤字!

3.巻頭にフルカラー口絵が2枚(トレペ+コート紙のしかけ絵

 「口絵二枚ってそんなのすごくないんちゃう?」(二回目
 いやいやいや。すごいことなんですって。トレペ印刷の予算を知らなくても、これ見たら心ときめくから。絶対めくりたくなるから。ハイッ!
画像クリックして拡大してみようね~。
す、透けてる……ッ!
 そりゃトレペだもん。じゃなくて。
 主人公の少年・セシルの前に現れる鏡の中の幼馴染リアがうっすらと現れるという、物語と同じ趣向を凝らしているんです。(一枚100円ぐらいした)
 すごかろう! 本物はもっとすごいわよ!
めくってみた。何度でもめくりたくなることうけあい。
イベントで一見さんから悲鳴が上がるのがこれから楽しみです。ふふふ。
 ここあを知るみなさんは、訳知り顔で「あっ、これですね」とスマートに買っていってくださいね! アドバンテージ!

4.フルカラーしおりが標準で挟み込み

 すごくないとは言わせないぞ! しおりはこれまで別売りだったのです。
 オフセット印刷にPP加工で汗かきさんにも安心の大き目しおり。
 前回は上下巻セット購入のノベルティでしたが、一冊にまとめましたので、もう中に挟み込んじゃいました。当日の手間を省いたとか言わない! でもお渡しそこねずにすむ安心感はすぎょい。
 絵柄は、セシルと彼のクラスメイトたち。
実はクラスメイトの顔が拝めるのはしおりだけっていうね。
5.地図・挿絵完備

 逆に問おう。どうして地図を描かないという選択があろうか。
 どこでも大好評を頂戴している、自作のアナログイラストをどかーんと公開です。
 あっちょっと本文読める、とか思っちゃいけませんよっ。
架空の大陸ジュビリアの真ん中あたりの地図。
ノドまでみっちり開いて楽しんでね!
挿絵はすべてアナログで製作。
地図を含めて7枚描きました。
以上でございます。
どうでしょ、本当に書店に並んでいるご本みたいでしょう?
それから、自分の手にとってひらいてみたいと思いませんか?
胃や財布や家計を圧迫しながらも、豪華な装丁にするのは、ひとえにこれが理由です。
モノの価値が問われる昨今、モノを所有することに人々の視線が厳しくなっております。
そのなかで手に取っていただくには、どうしたらいいか。
やはり所有欲と独占欲をくすぐるほか、ないのです。
本はたくさん刷られて流通し、あちこちで買うことができます。同じものがどこにでもあります。
けれども、それを買った瞬間から、その物語はあなただけのものになるのです。
手のひらのなか、あなたにページをめくられてはじめて、物語は再生されます。
場所と時間は問われません。
作家も、書ききったあとからは何の干渉もいたしません。
読むという行為に耽るあなたと、物語のほかはそこにありません。
そういう時間やあこがれ、ときめきに心を焦がす夢を、「本を手にした瞬間」から魅せてあげなくてはいけないのです。
だから、わたしはだれにでもいえます。
「あなたの嬉しいのために、つくりました」と。
わたしの本があなたの宝物のひとつに加えてもらえたら、とっても嬉しいです。

と、いうところで、今回はこれにて。
直接ありがとうを言いたいので、イベントにはぜひお越しくださいね!


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