2016年9月20日火曜日

同人活動にペーパーって必要?その2(疲

はい、前回の続きです。
http://961cocoascaffemocha.blogspot.com/2016/09/blog-post_20.html

【ペーパー論②.2】「伝えたいこと」を絞り込もう。

 さてさて、10分で「《作家としての自分》と《これまでの作品》、《作品の見どころ》をできるだけ簡潔に、書」けましたか?

 よく陥りやすいのは、以下。
  ・どれかだけ長々と書いている。
  ・作品の列挙だけに終わっている。
  ・作品への愛が強すぎて、一見さんをおいてけぼりの情報がぎっしり。

 さて、あなたがふらりとひろった紙に、この情報が載ってたら、どうでしょう。
 目を通す、いや、目が滑っちゃうこと請け合いです。
 なぜすべるかって、そりゃ、初めての人に紹介する言葉じゃないからですよ。

 さ、ここでもう一個、課題。
 もう一回、「10分のタイマーをつけて、箇条書きした言葉を文章に」、あるいは「長すぎる文章をSVOの形に短くしてください」。

 では、どぞ。
 あくまで、初対面の方にお話しするんですよ。


【ペーパー論③】材料はそろった。じゃあ、どうやって置こう?

 はい。課題はクリアしたとみなします。
 ここでやっと、「優先順位」がつけられます。君の頑張りがここにきて実る!
 てことで、課題ドーン。

 「1位から5位まで、優先順位を付けてください。情報の種別は問いません」

 書けましたか?
 書けましたね。

 優先順位はレイアウトを考える上で、貴重な指針です。

 新聞と同じ考え方です。
 見出しになるのは重要語句。
 忙しい人が情報を端的にゲットできるような工夫なわけです。
 重要な情報や単語はでかフォント、時間を取ってゆっくり読んでもらいたいものは小さめフォント、これ世の中の基本です。
 てことで、あなたのペーパーの一面を飾る、第1位はなんですか?

 ・A4の紙もう一枚用意してください。
  これを暫定設計図にします。

 「1位の情報が目立つように、配置しなさい」

 「次に、2位の情報をその隣に配置しなさい」

  ……

 と言う風に、優先順位の高いものから紙面を構成します。
 あなたの情報を売り物・魅せるものとして取り扱うわけです。


 ……体力が切れたよ。
 誰かを参考にするのもいいけれど、伝えたいことが個人で違うんだから、
 紙面だって絶対に個性が出るはず。
 それは怠けず、あるいは嫌がらず、まずは自分の手と頭を働かせてみてください。
 絵が描けないなら、楽しい無料素材屋さんとかでもいいの。
 「初めて見た人が、興味を持ってみてくれるか」がまず重要だから。
 レイアウト能力は、レイアウトすることだけで伸びるのですから。
 てことで、あとは個人の能力差と持ってる情報数によるので、個別対応します。

同人活動にペーパーって必要?その1

みっなっさーん! 楽しんでますかー!
台風と共に芸術の秋、到来ですよ。
作品もそろそろ出来上がってきて「あー、あたしの夢と血と汗と何かの結晶が一つにまとまるのね」って感慨深さもだんだんクライマックス。でも先に来るのが原稿ラストスパート、気は抜けません。

入稿が終わって、新刊落ちなかったやで、とほっと胸をなでおろすのは時期尚早です。
その作品、どうやって他人にご紹介します?
たった5秒間、自分の前を歩くだけの、見ず知らずの人に、どうやって?
「価値ある作品、すばらしい作品なら、何も言わなくても手にとってもらえる」?
そんな虫のいい話があるわけないでしょう。
あなたがその、いわゆる「すばらしい作品」を知ったのはいつ、どこでかしら。
それはおそらく、いえ、確実にある種の宣伝にあなたが反応したからなのです。
宣伝を悪とすることなかれ。
転じて、己の勇気の無さに胡坐をかくことなかれ。
その作品、読んでほしいんでしょ?
じゃ、やるしかないじゃん、宣伝。
一期一会の出会いを求めてイベントに出てるのに、お客さんを黙って見送るだけ。
そんな少女漫画の痛々しいかわいそうなヒロインはもう、やめましょう。
白馬の王子様=石油王をお待ちの方は、ココでブラウザを閉じてね!

ということで、私情がふんだんに混ざった長い前置きでございました。
今回はニッチな需要にお答えしてここあ流「ペーパー作成論」を書いてみます。
あのね、バカにならないよ。


【ペーパーとは】

 フリーペーパー=無料ビラ、チラシの略語として私の知る限り20年前から、ずっとこう呼ばれてきています。
 あのころ、憧れの人はワープロ写植だったし、定規文字だったし、手書きだったな……。
 お金の無かったS学生時代は憧れの作家さんの最新イラスト=最新ペーパーをゲットするためにイベントに忍び込んでいたものです。


【効能】

 ・作家の現状を伝えることができる。
   →現状=現在の画力……って言わせんな! でも事実。
    文字書きさんは最近の趣味とか。

 ・新刊・既刊の情報を載せられる。
   →新刊……あたりまえじゃん、じゃないです。
        コレ意外と自分しか知らない。
        新旧なんて、お客さんにはどれも同じに見えてます。
        マジで。
   →既刊……いわゆる活動履歴に値します。
        これもほぼ、自分しか知らない。
        在庫数含め。
        どちらも動かしたかったら真面目に三行であらすじを書きたまへ。

 ・イベント参加情報を載せられる。
   →コレ、一番の効能じゃないかな。
    「あ、このひとのペーパー面白いな、作品も気になるな」の後に、イベント情報があると、「また会える!」と思うので。
    地方イベだと地方固定さんゲットも夢じゃないよ。

んじゃ、ここからは作成「以前」の話をしましょう。
え。時間ない?
ここで情報の取捨選択しとかないと、無駄なことを書いて、必要なことを書かないで終わるけど、いい?


【ペーパー論①】「名刺=顔」ならば、「ペーパー=履歴書」である。

 まずはコレです。
 名刺は、人to人のマンツーマンのものです。
 一瞬のアバンチュール。
 名刺だけをやたらめったら配っても、なんの意味もないってことだよ。
 名前だけわかっても、どんな人で何やってる人かわかんないからね。
 肩書ってのは、意外と読まれないし、すぐに忘れられるもんです。
 なぜかって、名刺というのは、「はじめましての後の対話ありき」の商品だからです。

 けれどもペーパーは、無料配布ビラ。
 要は新聞のチラシとさほど変わらないんです。
 「今日は○○のイベント」
 「私は□□をする△△」
 「これまでにウン冊本を出しました」
 「目玉商品はコレ!」
 ね、ちょっとわかりやすくなってきたでしょう?
 なんでペーパーを配るか、その意図が不明瞭だから、「あーん、もうなにかいたらいいかわかんないよー><」ってなるんです。
 そこ、落ち着いて。
 まずは箇条書きだ。


【ペーパー論②】「伝えたいこと」の優先順位をつけよう!

 〈用意するモノ〉
  ・A4の紙
  ・ボールペン(鉛筆にしないのがミソ)
  ・タイマー(スマホケータイなどで、アラームが鳴るのがいいです

 あーい! 準備はいいですか!
 何のジャンルがメインかによって、異なりますが、やることは変わりません。
 まず、タイマーを10分にセットしてください。
 セットだけだよ! 押すなよ! まだ押すなよ!
 次に、何をするかをお伝えします。
 「10分以内に、《作家としての自分》と《これまでの作品》、《作品の見どころ》をできるだけ簡潔に、書いてみてください」

 「なんでそんなことさせるのさ!(ムカムカ」となる方は、しなくてもいいので次の記事を開いたらいいです。でも、その分、実にはなりませんよ。

つづく!

2016年9月14日水曜日

ちょこれいつ・秋の新作ラッシュ!

こんばんは、ここあです。
タイトルが某スマホアプリのクエスト名のようです。

まずはご報告を。
イベント用秋の新刊、および新グッズの入稿がすべて完了しましたー!
みなさんのおかげです! と、いうことで、はりきってアイテムの紹介をします!

文学フリマカタログ
https://c.bunfree.net/c/osaka04/!/C/32

詳しい物品紹介はカタログを参照いただいた方が良さそうなのでペタリ。

こちらには当日でかコピーする予定のおしながきを掲載しますね。
お買い上げいただいた方には「黒獅子物語おためし版」をもれなくプレゼントする予定でおります。
それではよろしくおねがいしまーす!
(17日の前日に下巻が届いてカバーまきまきが控えてると思うとこわいです)

これが「リューリカおさんぽせっと」限定5セットのみ、再版ありません。