みっなっさーん! 楽しんでますかー!
台風と共に芸術の秋、到来ですよ。
作品もそろそろ出来上がってきて「あー、あたしの夢と血と汗と何かの結晶が一つにまとまるのね」って感慨深さもだんだんクライマックス。でも先に来るのが原稿ラストスパート、気は抜けません。
入稿が終わって、新刊落ちなかったやで、とほっと胸をなでおろすのは時期尚早です。
その作品、どうやって他人にご紹介します?
たった5秒間、自分の前を歩くだけの、見ず知らずの人に、どうやって?
「価値ある作品、すばらしい作品なら、何も言わなくても手にとってもらえる」?
そんな虫のいい話があるわけないでしょう。
あなたがその、いわゆる「すばらしい作品」を知ったのはいつ、どこでかしら。
それはおそらく、いえ、確実にある種の宣伝にあなたが反応したからなのです。
宣伝を悪とすることなかれ。
転じて、己の勇気の無さに胡坐をかくことなかれ。
その作品、読んでほしいんでしょ?
じゃ、やるしかないじゃん、宣伝。
一期一会の出会いを求めてイベントに出てるのに、お客さんを黙って見送るだけ。
そんな少女漫画の痛々しいかわいそうなヒロインはもう、やめましょう。
白馬の王子様=石油王をお待ちの方は、ココでブラウザを閉じてね!
ということで、私情がふんだんに混ざった長い前置きでございました。
今回はニッチな需要にお答えしてここあ流「ペーパー作成論」を書いてみます。
あのね、バカにならないよ。
【ペーパーとは】
フリーペーパー=無料ビラ、チラシの略語として私の知る限り20年前から、ずっとこう呼ばれてきています。
あのころ、憧れの人はワープロ写植だったし、定規文字だったし、手書きだったな……。
お金の無かったS学生時代は憧れの作家さんの最新イラスト=最新ペーパーをゲットするためにイベントに忍び込んでいたものです。
【効能】
・作家の現状を伝えることができる。
→現状=現在の画力……って言わせんな! でも事実。
文字書きさんは最近の趣味とか。
・新刊・既刊の情報を載せられる。
→新刊……あたりまえじゃん、じゃないです。
コレ意外と自分しか知らない。
新旧なんて、お客さんにはどれも同じに見えてます。
マジで。
→既刊……いわゆる活動履歴に値します。
これもほぼ、自分しか知らない。
在庫数含め。
どちらも動かしたかったら真面目に三行であらすじを書きたまへ。
・イベント参加情報を載せられる。
→コレ、一番の効能じゃないかな。
「あ、このひとのペーパー面白いな、作品も気になるな」の後に、イベント情報があると、「また会える!」と思うので。
地方イベだと地方固定さんゲットも夢じゃないよ。
んじゃ、ここからは作成「以前」の話をしましょう。
え。時間ない?
ここで情報の取捨選択しとかないと、無駄なことを書いて、必要なことを書かないで終わるけど、いい?
【ペーパー論①】「名刺=顔」ならば、「ペーパー=履歴書」である。
まずはコレです。
名刺は、人to人のマンツーマンのものです。
一瞬のアバンチュール。
名刺だけをやたらめったら配っても、なんの意味もないってことだよ。
名前だけわかっても、どんな人で何やってる人かわかんないからね。
肩書ってのは、意外と読まれないし、すぐに忘れられるもんです。
なぜかって、名刺というのは、「はじめましての後の対話ありき」の商品だからです。
けれどもペーパーは、無料配布ビラ。
要は新聞のチラシとさほど変わらないんです。
「今日は○○のイベント」
「私は□□をする△△」
「これまでにウン冊本を出しました」
「目玉商品はコレ!」
ね、ちょっとわかりやすくなってきたでしょう?
なんでペーパーを配るか、その意図が不明瞭だから、「あーん、もうなにかいたらいいかわかんないよー><」ってなるんです。
そこ、落ち着いて。
まずは箇条書きだ。
【ペーパー論②】「伝えたいこと」の優先順位をつけよう!
〈用意するモノ〉
・A4の紙
・ボールペン(鉛筆にしないのがミソ)
・タイマー(スマホケータイなどで、アラームが鳴るのがいいです
あーい! 準備はいいですか!
何のジャンルがメインかによって、異なりますが、やることは変わりません。
まず、タイマーを10分にセットしてください。
セットだけだよ! 押すなよ! まだ押すなよ!
次に、何をするかをお伝えします。
「10分以内に、《作家としての自分》と《これまでの作品》、《作品の見どころ》をできるだけ簡潔に、書いてみてください」
「なんでそんなことさせるのさ!(ムカムカ」となる方は、しなくてもいいので次の記事を開いたらいいです。でも、その分、実にはなりませんよ。
つづく!
0 件のコメント:
コメントを投稿