2016年4月5日火曜日

君と僕との幸せな距離感

おこんばんは、ここあです。
実はこの春、国際空港のある市に引っ越しまして新生活がスタートいたしました。

初めての梅と桜の共存、まっすぐに描かれる飛行機雲、とどろくエンジン音。それからまだ明けていない段ボール箱の山。
あらゆる荷物のことを気にせず出歩けるようになったのはつい最近のことです。
箱を開けて必要なものを取り出すと、毎回「こんなものがあった!」という不思議な新鮮味があります。
大学院生のときに使用していた調理器具、食器、それからあらゆる生活雑貨が出てきて、それを一緒に使うのは当時の彼氏、すなわち生涯の伴侶で。
「懐かしいね。留学前のだね」
「それで、今、いくつ?」
「27」
「うわあ。4年前だよ……」
というやり取りを飽きずに繰り返しております。
大学時代の話しをして、先生は、誰は元気だろうか、と語らうのもなんだか時間の感覚がおかしくなる一因だと思います。
そもそもが付き合って7年ですから、もう、何が何だか。
今までずっとこうしてきたような気さえします。

先日、夫の職場に行くことがありましたが、「噂の新妻」としてちやほやしていただきました。
どうやら、「身一つ(とは言い難い本と楽譜の山を持ってきた)で縁の無い地に定住しにきたひとりぼっちのお嫁さん」という少々あわれな境遇に心を寄せていただいているようで、どなたからも「困ったら頼りなさいね」と暖かいお言葉を頂戴いたしました。
とても「国内ですし、日本語も通じますし、地図があれば大丈夫です!」なんて言えません。
あ、思い出した。そろそろこのあたりの地図をゲットしなくては。バス路線図でいいかな。

そんなこんなで、実家と相方と幼馴染と、以前のように距離を遠くにして暮らすようになりました。
実家のほうでは色々とやきもきしているでしょうが、本当に言いたいことがあれば電話をしてくることでしょう。義実家もそうですね。
相方・しろたんとは、ミーティングができなくなったとはいえ、そもそもフィンランドにいる時にも密に会話をしていたことを思えば、まあ、時間帯があっているし、とか思うわけで。
幼馴染も新しい家族を迎えて生活を支えている立場。
お互いがお互いにちょうどいい時間に、連絡を取り合える。
これってきっと、幸せな距離感だと思います。
これが私なりのkeep in touchなんだって、言いたくて。
しかし、そろそろ恩師へのお葉書を印刷せねばなりません。
入稿した再版二冊、新アイテム・アクリルキーホルダー、(とおまけのコースター)クリアしおりが届くまでにやってしまいましょう。

まずは、ゆっくりとこの世界を見て回ります。歩くテンポで。