2015年1月17日土曜日

発掘・中世美学史

自分の住む土地を離れてまず向かうのは、古本屋です。
とくに某黄色い古本屋さんは、本の価値を知らずに値段をつけてくれるので、穴場。
そこでこの間、ウンベルト・エーコの『中世美学史』を発掘しました。
1000円。おやすっ!

大学の恩師に勧められた東大出版の『美学辞典』を入門書にして、読み解くのが楽しみですね!
この美学辞典だけでも、常識を定義づけるのにもってこいの良著だとおもいます!
お友達にお勧めするなら、これと『プロコフィエフ短編集』と決めています。

美学について、偏った解説をしてみます。
一言で言うと、何を美しみ、何を好しとするかということを定義付け、啓いて行く学問であると、私は考えています。

これは、芸術を志すならば、忘れてはいけない普遍的な題材でしょう。

一般的に美しく価値があるとされる、その感覚と言うものが、知らず知らずのうちに人の心に植え付けられた社会的感覚によって決められている。

ちょっと恐ろしいことです。

もっと簡単に。

「あれかわいいよねー」
「かわいいー」

これ、こわい。
そういうことです。

等しく社会生活を営むからには、その共感性を失ってはいけないのですが、安易な並列化は危惧すべきものです。

情報と価値観を並列化してしまった瞬間に、自己認知欲が急激に損なわれて、そこで思考が止まる可能性があるのです。
止まった思考では、文化の発展は望めないでしょう。
停滞は衰退を示唆します。

たゆまず、いきたいものですね。

タイピングで指が温まりましたので、ペンに持ち替えることとします。

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